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2022.10.21
ホームシック(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)
「グラナダの寮生活の思い出」(フェイスブックの過去の日記より)
日本で大学が夏休みに入ったと同時にスペインに来て、新学期が始まるまでは私立の語学学校に通っていました。
新学期からは女子寮に入り、グラナダ大学付属の外国人コースに通いました。
他の子たちはスペイン各地から来ていましたが、大半はアンダルシア出身でした。
私はスペイン人女子大生100人の中で唯一の外国人でした。
寮生活の第一日目にミサがありました。寮に礼拝所がありました。
スペイン人の新入生たちの保護者達も出席しました。
語学学校での生活の時は、私の周りにいたのは留学生ばかりでした。
あまり上手くないスペイン語でもいろいろな国のひとたちと楽しくコミュニケーションをとりながら過ごしていて外国生活にももう慣れたと自分では思っていたのですが、このミサの時に始めて文化と宗教の大きな違いを意識して、急に孤独感が襲ってきて心細くなり思わず涙が流れて来ました。
その時、隣にいた寮生が私が泣いていることに気付き、「オンブレ!」と言ってぎゅうっと抱き締めてきました。
オンブレは男という意味です。
優しくされると余計に泣けてきて涙が止まらなくなり、息苦しいほどに抱き締められながら「オンブレ?男であれ?女々しく泣くなという意味か?」と考えていました。
こういう場合のオンブレは、性別に関係なく、「おやまあ。やれやれ。」という感じです。
全身で気持ちを表現するスペイン人との生活は私にとっては馴染むのに苦労しましたが、本当に優しくて感謝してます。