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本や映画など

2024.08.03

フラメンコが好きで好きでたまらない人へすすめたい本

フラメンコが好きで好きでたまらない人、フラメンコに生涯青春のような人にすすめたい本は、三浦しをんさんの「仏果を得ず」です。

フラメンコとは全く関係ないお話ですが、共感するところがたくさんあると思います。

2023.09.22

瀬戸内寂聴の「求愛」(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 瀬戸内寂聴の「求愛」を読んでいたらフラメンコダンサーが出てきてびっくりした!

いくつかの掌編小説が1冊に入っていて、そのうちの「ほくろ」です。

ほくろも水玉模様もlunares。 偶然にもフラメンコ的(もしかしたら偶然でないのかも)。

誰が話のイメージに合うかなーと、日本人バイラオーラの方々を思い浮かべてみました(妄想してごめんなさい)。

上手に踊るだけでなくやっぱり色気がないとね(偉そうにごめんなさい)。

2023.03.18

原田マハさんの「暗幕のゲルニカ」(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

「暗幕のゲルニカ」(フェイスブックの過去の日記より))

 数日前、近所の学校で卒業式がある日の朝、通学路に面した窓ガラスが結露していて、そのガラスにうちの子が鏡文字で「卒業おめでとう」と書いていました。

平和~。

原田マハさんの「暗幕のゲルニカ」を読みました。感動しました。

ピカソのゲルニカは、日本での大学の授業でもグラナダ留学中のスペイン美術史の授業でも特にたくさんの時間を使って勉強しました。

私はレイナソフィア芸術センターで実物を見ましたが(1996年)、その時に印象的なことがありました。

ゲルニカが展示されてある部屋にいる時に、日本人の女性観光客数人が入ってきました。

部屋に入るなり、まず絵の巨大さに驚きその人たちが甲高い声を上げてしまい、そこに居合わせたヨーロッパ人観光客たちからシッと注意されました。

彼女たちは首をすくめて「ごめんなさい」という態度を見せていましたが、今度はうっかり絵に近寄りすぎてロープに触れてしまいアラームが部屋中に鳴り響き、スタッフの人に注意されながら恐縮し、さっきのヨーロッパ人観光客たちが顔を見合わせてやれやれという呆れ顔をしていました。

私はそばで見ていて、同じ日本人として恥ずかしいと思いました。

でも、私も今までにいろいろな美術館に行きましたが、絵を見てあそこまで興奮して我を忘れてしまった人を見たのはあの時だけだと気づき、今思い返すと、あの人たちの反応はまったく恥ずかしいものでなくて素直な反応だったな思いました。

ゲルニカが持つ訴える力は本当に尋常でないと思いました。

ゲルニカはピカソから全人類へのメッセージだと思いました。

2023.02.27

パラレルマザーズ観ました(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「パラレルマザーズをみました」(2023年1月 フェイスブックの過去の日記より)

アルモドバル監督の映画をみたのは大学生の時以来です。
大学生の頃、スペイン文化を学ぶ者としてはアルモドバル監督の映画は観ておかないと!と思って「神経衰弱ぎりぎりの女たち」や「ハイヒール」や「アタメ/私を縛って」などを一生懸命みていましたが、私にはちょっと···と思うものもありました。
パラレルマザーズは、みて良かったと強く思いました(子供に留守番させて観に行ったのですが、映画の内容的に子供のことが心配になって子供の顔が見たくなり、途中でめちゃくちゃ家に帰りたくなりました)。
パラレルマザーズは思いがけないところに話が展開し、こういうことが今でも実際にスペイン人の心の中に深く根付いていることなんだなあとハッとさせられました。

スペインのことを知りたい人には是非すすめたい映画です。

(あと、ペネロペクルスが出産シーンですごい雄叫びをあげていて、無痛分娩も痛いんだと私は初めて知りました。スペインでは麻酔を使った無痛分娩が一般的と聞いています。私がグラナダにいた時にも学校の先生が出産日ぎりぎりまで働いていたり、バレエの先生が「あさって赤ちゃん産むのよ」と言いながらバレエを教えてくれていました)

2023.02.13

苺とチョコレート(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 チョコレートが目につく季節ですね。苺も美味しいですね。

ここで思い出すのが、キューバの作家による「苺とチョコレート」という小説。
ゲイの若者と男子大学生が尊敬しあってお互いを思いやるお話です。
文学賞も取って映画化もされました。
グラナダ留学中に、周りにいたスペイン人大学生たちが本を貸し借りしあって読んでいました。
私は日本語訳で読みました。
キューバの文化や情勢を知らないので理解が難しかったですが、本を読んでから映画を観たらわかりやすかったです。
切ないだろうなあ、本当は辛いだろうなあと思う場面が多いのですが、愛する人生は素晴らしいと思える心を打つ作品です。
(ひとつ注意。とても良い映画でタイトルも可愛いですが、子供と一緒に観ない方が良いでしょう。)

2022.10.19

蝶の舌(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「心に残るスペイン映画」(フェイスブックの過去の日記より)

休校期間中は、子供たちはほぼ全科目を学習動画を利用して勉強していました(2020年、コロナの年)。
先日は次男(小3)が蝶々の口の仕組みを動画で勉強していました。
″蝶の管状の口は普段はらせん状に丸まっています·····″
スペイン内戦の時代が舞台のスペイン映画、「蝶の舌」を十数年前に見ました。今でも心に残っています。
主人公の男の子とお爺さん先生の交流を描いています。
悲劇が予測出来るので、穏やかな陽光を浴びて野原を歩く先生と子供たちの光景は哀しくなります。
そしていちばん最後の場面で主人公の男の子が渾身の力を振り絞って叫んだ言葉は、私が今まで観た映画の台詞の中でも、特に心に突き刺さる言葉の一つです。

2022.10.19

はなのすきなうし(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「はなのすきなうし」(フェイスブックの過去の日記より)

スペインのことが描かれた絵本といって真っ先に思い付くのは、「はなのすきなうし」です。
私が小学校1年生の時、学校の「読書」の授業で一番最初に読んだ本です。私にとってこれがスペインとの最初の出会いだったかもしれません。
長男が小さい頃、絵本の読み聞かせをする時にもう一度読みました(授業で読んだたくさんの絵本を親が処分せずに持っていました)。
友達と遊ぶよりも独りで花の匂いを嗅いでいる方が好きな子牛のことを、お母さん牛はそっとしておきます。
このお母さん牛みたいに、自分の子供を他の子と比較しないでありのままを受け入れる親になりたいと思いました。
絵本は、子供のためだけではないと思いました。
挿し絵もとても印象的です。
闘牛を観る女性達が、頭にマンティージャ(ベール)を被っていて、蠱惑的に描かれています。
闘牛のブローカーの男達も、子供の絵本の挿し絵とは思えない位に怪しいです。
子供はいつもと違う世界に触れられて、大人にとっても魅力的な絵本です。

2022.10.19

平岩弓枝さんの「女たちの海峡」(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「フラメンコダンサーが出てくる小説」(フェイスブックの過去の日記より)

平岩弓枝さんの「女たちの海峡」は、情熱的な日本人のフラメンコ舞踊家の話です。
数十年前にはドラマ化されて、乙羽信子さんという宝塚出身の女優がそのフラメンコダンサー役を演じたそうです。
私がフラメンコを始めたばかりの頃、たまたま乙羽信子さんのこのドラマについてのインタビュー記事を読みました。
道ばたでフラメンコを踊るシーンをアンダルシアのどこかの町で撮影した時に、通りすがりのスペイン人たちが集まってきて掛け声と手拍子をしてくれたのでエキストラの人達の仕事がなくなってしまったそうです。
アンダルシアらしいエピソードですよね。
私が初めてこの本を読んだのは、子供達が2才と5才で、3人目の子を妊娠している時でした。友達が本を貸してくれて面白くて夢中になって1日で読み終えました。
もう一回読みたいとずっと思っていて、末っ子が小学生になって自由な時間が増えた時に読み直しました。
育児真っ只中でこの本を読んだ時はこの日本人ダンサーの生き方が情熱的でとてもまぶしく感じたのですが、再読した時にはずいぶん私の感じ方が変わっていました。
自分の幼い娘を手放してある男と出奔してそのまま消息不明。いろいろあって失意の中スペインに流れ着き、日本舞踊が好きで上手だったのでその土地の踊りのフラメンコに心の拠り所を求め、踊りの才能があったため現地で人気フラメンコダンサーになった、というこの女性。

踊りの才能は素晴らしかったようですが、生き方が踊りに表れると思うので、この人の踊りを見ても、私にとって憧れのダンサーにはきっとならないだろうなと思いました。

いつ読んでも感動する本もありますが、その時の心境によって感想が大きく変わる本もあるんだなと思いました。

2022.10.19

ネズミのペレス(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「ねずみのペレス(エル·ラトンシート·ペレス)を知ってますか?」(フェイスブックの過去の日記より)

スペインでは、乳歯が抜けると、子供達は抜けた歯と、ねずみのペレス宛のお手紙を枕の下に入れて寝るそうです。
翌朝、枕の下にはプレゼントや硬貨が置いてあるそうです。
乳歯が抜ける度にやるのでしょうか。もしそうなら親も大変。
「ペレスにきれいな歯を渡そうね」と言いながら子供の歯磨きをするとグラナダの語学学校の先生から聞いて、スペイン人もしつけが几帳面なんだなーと思いました。
その時に、私が子供の頃に読んだ「ねずみと王さま」がスペインの名作童話だったんだと知りました。
子供達はペレスの存在を信じているのでしょうか。日本でのサンタクロースの存在のように。
どうなんでしょう?
ついでですが、本の虫のことをスペイン語では図書館のねずみと言うそうです。かわいいですね。

2022.10.19

ヒマワリといえば思い出す本(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「ヒマワリといえば、思い出す本。」(フェイスブックの過去の日記より)

スペインのヒマワリの見頃は5、6月のようで、私は時期を間違えて憧れのヒマワリ畑を見ることが出来ませんでした。
青空とヒマワリの色の対比が鮮やかなあの光景を写真等で見て、アンダルシアへの憧れを持つ人も多いのではないでしょうか。
ヒマワリと聞いて思い出す本は、赤江ばくの「アンダルシア幻花祭」。
表紙の女性とヒマワリとドクロの絵が忘れられません。
ずいぶん前に読んだので内容は忘れましたが、幻想的でゾクッとした記憶があります。
もう一冊思い出したのが、道尾秀介さんの「ひまわりの咲かない夏」。
スペインとは全く関係ない小説です。

面白くてやめられなくて1日で読んでしまいましたが、もう表紙すら見たくないほど怖い話です。

この夏の読書にいかがでしょうか。

2022.10.19

新井良二さんの「ユックリとジョジョニ」(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「これはアンダルシアだと思った絵本」(フェイスブックの過去の日記より)

荒井良二さんの「ユックリとジョジョニ」は、ユックリという男の子とジョジョニという女の子の淡い恋のお話がシンプルな絵と色で描かれています。
私がその絵本をもらったのは高校生の時だったのですが、大事に取っておいてそれから約15年後、0歳だった長男に読み聞かせるためにページをめくりました。
お祭りの場面があるのですが、その風景がどう見てもアンダルシアなのです。
どの国が話の舞台とは書いてないのですが、馬がいたり、女の人の民族衣装が見れば見るほどアンダルシアらしい雰囲気です。
長男はどんなに泣いていてもその絵本を見せれば不思議と泣き止み、これは魔法の本だねと夫と言っていました。
ユックリとジョジョニは3人の子供たち全員のお気に入りの絵本で、育児で大変な数年間を楽しい気持ちにしてくれ、いつもそばで助けてくれました。

2022.10.19

中沢新一さんの「バルセロナ、秘数3」(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「バルセロナ、秘数3 を読みました」(フェイスブックの過去の日記より)

中沢新一さんの「バルセロナ、秘数3」は、図書館に行くとしょっちゅう背表紙が目に飛び込んで来ていたのですが難しそうで手に取ったことがありませんでした。
やっと読んでみると、面白かったです。
カタルーニャは三角の形をした大地(本当に三角形でびっくり!)カタルーニャは″3″に支配される運命の土地··。
という旅行記でした。
フラメンコのことは書いてありませんが、フラメンコのリズムも3が大事だし、歌とギターと踊りも三位一体と言うなあと思いながら読みました。

2022.10.19

遠藤周作の「侍」(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「遠藤周作の”侍”」(フェイスブックの過去の日記より)

10月28日は支倉常長がスペインへ出発した日。
日本史が大好きな小3次男が教えてくれました。
支倉常長を知ってる小3もすごいと思いませんか?
私がその名前を初めて知ったのはスペインに興味を持った高校生の時です。
遠藤周作の「侍」の主人公は支倉常長です。
なんて理不尽で悲惨な人生なのだろうと思います。かわいそうな人生と言ったら良くないのかもしれませんが本当にかわいそうな人生です。
さて、支倉常長が団長を務めた遣欧使節の一行に関して興味深いことがあります。
ハポン(日本)という名字を持つスペイン人たちが遣欧使節の人たちの子孫だと言われているということです。
ハポン姓のフラメンコダンサーが来日して日本人たちにフラメンコを教えた、、(アナ·ハポンさん。私が一生懸命クルシージョを受けていた20年近く前のことですけど)という出来事は、なかなか感慨深いことだと思います。

2022.10.19

カルロスサウラのカルメン(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「映画のカルメン」(フェイスブックの過去の日記より)

最近「サウラ家の人々」を観たので、カルメンのこと。
アントニオとカルメンが始めて出会う場面が心に残っています。
まず映画の「カルメン」を撮るために、アントニオがカルメン役のフラメンコダンサーを探しています。
「カルメンは猫のような女。呼んでも来ないのに呼んでない時に来る····」
というアントニオの心の声に合わせ、突然カルメン(同じ名前なのです)が現れます。
この場面では、カルメンの姿が人影からチラチラと現れたり消えたりして、ファムファタルに翻弄されるアントニオの運命が暗示されているようで好きです。
映画を観ている私まで、
「あ、カルメンがこっち向いた。あ、そっぽ向いちゃった。あーもっと横顔を見たいのに見えなくなっちゃた····」
とやきもきした程です。
私はあまり映画を観ないのですが、カメラでこういう表現が出来る映画ってすごいなと思いました。
「カルメン」はフラメンコをやらない人が観ても血湧き肉踊る映画だと思います。
ついでの話ですが、猫好きで旅行好きな友人によると、旅行したいろいろな国の中でもスペインで見かけた猫たちがいちばん美形だったそうです。

2022.10.19

桐野夏生さんの「夜また夜の深い夜」(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「″夜また夜の深い夜″を読みました。」(フェイスブックの過去の日記より)

桐野夏生さんの本でいちばん衝撃的だったのは″アウト″ですが、″メタボラ″も好きでした。
メタボラに出てくる宮古島出身の男の子がびっくりした時に「オゴエッ」という方言を言っていて、私も驚いた時に心の中で真似してそう言っていたら癖になってしまい、つい声に出そうになってしまってしばらくの間困った記憶があります。
最近、″夜また夜の深い夜″を読みました。題名に惹き付けられました。
この題名を読んでフラメンコ好きな人なら「なんだかロルカみたい」と思う人もいるのではないかと思いますが、その通り、ロルカの″スペイン警察隊のロマンセ″からの言葉です。
話はロルカには関係ありませんが、面白くて一気に読みました。

2022.10.19

スペインで見た思い出の映画「テシス」(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「スペインで観た思い出のスペイン映画 テシス」(フェイスブックの過去の日記より))

今日はアレハンドロ アメナバル監督の誕生日(3月31日)。
私は怖い話を読むのは結構好きでも観るのは嫌いなのですが、アメナバル監督のデビュー作の「テシス(論文という意味)」はグラナダ留学中に観ました。
ラストを観た瞬間がいちばん背筋が凍りました。
ぜひ観てくださいとは薦めにくい内容ですが、とても面白いです。
ちなみに、私はこの映画をレイトショーで観たのですが、深夜の帰り道でフラメンコ教室で毎日会っているドイツ人の女の子とばったり会いました。
レッスン前後にはいつも他の数人たちを交えてお喋りしていた子で、私がHolaと挨拶したら(その時はお互いに1人でした)、彼女が私を憎々しげににらみ無言で横を通り過ぎて行ったことが映画より怖かった!!

(その後も私たちはフラメンコ教室で毎日顔を合わせましたが普通に接していました。いつも周囲に誰かいましたし。笑顔の裏はわからないものです。)

2022.10.19

グラナダの女子寮の思い出(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「グラナダの女子寮の思い出」(フェイスブックの過去の日記より)

この前グラナダ留学中にみた怖い映画のことを書いたので、あんなこともあったなと思い出したことがあります。
夜中にグラナダの寮の暗いテレビ室で友人と二人でブラッド・ピットの″セブン″を観て震え上がったことを思い出しました。
私が住んでいたグラナダの女子寮には大型テレビが1台ある広いテレビ室が一つあって、人気のテレビ番組の時間にはみんながわっと集まって観ていました。
昼間でもカーテンが閉まっていて、電気をつけずにテレビを観ていた記憶があります。
思えば寮の部屋も図書室も寮長室も照明が薄暗く、レストランやバルなども、屋内は薄暗いところが多かった気がします。
瞳の色の違いも理由のひとつかもしれません。
(でも都会のことはわかりません。どうなんでしょう?)
東日本大震災の後コンビニや家電量販店などで節電していた時なぜか懐かしさを感じて、その理由を考えたら、グラナダみたいだからだと気付きました。
お店の照明は控え目な方がいいなと思います。

2022.10.19

幸田真音さんの「舶来屋」(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「″舶来屋″を読みました。」(フェイスブックの過去の日記より)

幸田真音さんの舶来屋を読みました。
名前だけなら私でもよく知っている銀座の高級セレクトショップ、サンモトヤマ(数年前に閉店)の創業者の一代記です。
ヨーロッパの数々の高級ブランドを日本に紹介した人で、スペインのロエベもそのうちのひとつ(ちなみにロエベとはドイツ人の職人さんの名前です)。
サンモトヤマにもロエベにも無縁な私ですが、この本を読んで茂登山さんには尊敬の気持ちしかないです。
戦争中の過酷さに涙して、ヨーロッパの職人達との友情に目頭が熱くなり、不屈の精神には泣けました。
読み終わったら、″こうしちゃいられない″という気持ちになります

2022.10.19

ファリャのはかなき人生(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「ファリャ はかなき人生」(フェイスブックの過去の日記より)

生徒さんのバイオリン演奏を聴きに行きました。
エレガントなドレス姿が新鮮でした。
どの曲も素晴らしかったのですが、特に感動したのがファリャ作曲のスペイン舞曲でした。
それがきっかけで、ファリャのオペラ「はかなき人生」を動画でいくつか見てみました。
裕福なスペイン人パコを愛したアルバイシンに住むロマの娘サルーの悲しい話です。
はじめは第2幕のフラメンコ的なダンスの場面をつまみ食いするように見ていたのですが、スペイン人オペラ歌手のアイノア アルテータさんが演じるサルーを見た時には思わず感情移入して、私もサルーと共に泣きパコを呪いました。
話はバイオリン演奏の時に戻ります。
スペイン舞曲の演奏が終わると客席から感嘆のため息が漏れ、大きな拍手が起こりました。
胸が熱くなるような演奏で、私もこのくらいフラメンコを踊りきりたいと思いました。

2022.10.19

題名の方が心に残る映画(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

「死ぬまでにしたい10のこと というスペイン映画」(フェイスブックの過去の日記より)

長男が赤ちゃんの頃に「死ぬまでにしたい10のこと」というスペイン映画を見て、自分が絶対やりたいことは何だろうと考えました。 
「毎日絵本の読み聞かせをする」
「毎日赤ちゃんマッサージをする」
それに加えて
「本鵠沼駅周辺のお店のケーキを全種類食べる」
この行動範囲の狭さ!
当時はフラメンコに関することは挙げませんでした。そもそも自分の時間がなかったですし。
今だったらどんな10個になるだろうか。

2022.10.19

オペラ映画のカルメン観ました(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「オペラ映画のカルメン(1984年)を観ました」(フェイスブックの過去の日記より)

プラシド·ドミンゴがホセ役の「カルメン」を観ました。
三大テノールのお顔もお名前もお声も一致しない私ですが、このオペラ映画のどのシーンも好きで、どの曲にも心が揺さぶられます。
そして、この映画の振り付けが、あのアントニオ·ガデス!
ちらっとしか出ないけれど、この存在感ある人はいったい誰?と思ったら、それはエンリケ·エル·コホ。
宮廷ダンサー役の人の気品溢れる踊り(ほんの数十秒間)に見とれていたら、それはクリスティーナ·オヨス。
他にも、フラメンコ好きな人だったら目が釘付けになるようなシーンがたくさんあります。
アンダルシアで撮影された映像も、とても美しいです。

2022.10.07

「生き物は円柱形」というお話(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「生き物は円柱形、というお話」(フェイスブックの過去の日記より)

小学5年生の国語の教科書に、生物学者の本川達雄さんが書いた「生き物は円柱形」という文章が載っています。
高校生の長男が小5だった時に私はこの話を初めて読んで私はこの話を好きになり、うちの子供の教科書を読み返したり、内容をよく思い出したりしています。
多様な生き物の形の上での共通性は「円柱形」であることで、多様性の中にも共通性があり、動植物も人間も、お互い仲間として敬いあいたい、ということを教えてくれます。
「円柱形は強い。円柱形は速い」という一文があるのですが、これは踊りの基本でもあるなあと思います。
フラメンコでもバレエでも、いろいろな回転の仕方がありますが、胴体を円柱形と見立ててしっかり形を保つとか、自分の体の前で円柱形を抱えていることをイメージすると上手く回転出来るとか、踊りにおいても円柱形をイメージすることは重要だなと思います。
小学校の国語の教科書の他の話も、今読むと感銘を受けたりジーンとしたりするものも多いです。
でも算数の教科書の場合は、小5ともなると、わからないものも多いです。

2022.08.05

小説の中にフラメンコ講師が出てきて驚いた(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)。

発表会が終わってから、 立て続けに新津きよみさんの本を読んでいました。

数か月間に短編をひとつ読んでいて( 「実家」 という話)、 この人の本は絶対に面白いと思ったので発表会が終わるまで我慢していました。

なのでフラメンコは今は練習不足。 今月までは読ませて!

女性の心理を描いたサスペンスが面白いです。 

ある話に″呪いをかける能力を持っている″という胡散臭い女が出てきて(一気に何冊も読んで、この本の題名を忘れました)、 その人の職業がフラメンコ講師でびっくりした!

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