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2023.02.28
グラナダ留学の記憶をたどる(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)
「グラナダ留学の記憶をたどる」(フェイスブックの過去の日記より))
大学ではスペイン語スペイン文学を専攻していました。
私の通っていた日本の大学から毎年ひとりの学生を受け入れてくれる女子寮が、グラナダにありました。
私は高校生の時からこの寮に入ることを目指していました。
大学3年生の時の留学前、担当のスペイン人の先生から「あなたのこと電話で言っておいたわよ」と言われました。入寮のための正式な書類などないのでしょうかと聞くと「毎年のことだからなくて大丈夫」と言われました。
私にとっては初めてのことで人生の一大事なのに、と思いました。
おおざっぱというかおおらかだなーと思いました。
9月からグラナダ大学付属の外国人コースが始まるので、8月の終わりから寮に入ることになっていました。
グラナダには7月末に着きましたが、ちょうど今頃地図を頼りに初めて寮まで行ったと思います(←2021年8月初めにフェイスブックに書いています)。あいさつをしようと思い寮に向かいました。
夏期休暇中なので正面玄関はぴったり閉じていてドアには厳めしい金具がついていて(aldaba ライオンの頭部などをかたどったドアノッカー)、とても緊張しました。
寮へのあいさつはやっぱり明日にしようかなどうしようかな、と怖気づきましたが自分で自分に往復ビンタをして勇気を奮い起こし、インターホンを押しました。
出てきた年配の男性二人に挨拶と自己紹介を考えておいた通りに言いました。
私が言い終わると、「あなたが行きたいところはこっちだね」と案内してくれたのは、よく似た隣の建物。
私は間違えて隣の男子寮に行っていました。
こちらのセニョリータが間違えてうちに来ましてね、あらあらそうでしたか、というようなやり取りを聞いて、寮の中でコーヒーを頂き入寮日を確認して帰りました。
一仕事やり終えた気持ちになってとてもほっとしました。