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2024.02.22

グラナダのセマナサンタ(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

少し早いですが、セマナサンタを思い出しました。

厳粛で壮大な宗教劇を大勢の人たちと共に見守り、一体感を感じた素晴らしい思い出です。

セマナサンタに関係するいろいろな単語も当時覚えたので、それも思い返してみました。

●パソ(キリストやマリア様の像が載った山車)

●コフラディア(カトリックの団体。セマナサンタの行列を取り仕切る。多分)

●コスタレロ(パソを担ぐ人)

●プレンディミエント(キリストが捕らわれの身になったこと)

●カピローテ(先のとがった頭巾)

●ナサレノ(セマナサンタの装束の人)

●エル・ナサレノ(頭文字が大文字で、キリストのこと)

●エル・カウティボ(頭文字が大文字で、キリストのこと)

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  「グラナダのセマナ・サンタ(1997年)」(フェイスブックの過去の日記より)

スペインの行事で特に心に残っているものの一つが、3月後半にあった聖週間(セマナ・サンタ)です。
サクロモンテでセマナ・サンタを見ようということになり、その日の夜遅くに友人とサクロモンテに行きました。
広々とした原っぱに幾つもの焚き火が燃えていて、それぞれの焚き火に数人が車座になっていました。
私達は、地元の友人同士だという若い人たちのグループに入れてもらいました。3月末の真夜中、火の気のないところにずっといたら凍えて絶対に耐えられませんでした。本当に有り難かったです。
普段は宗教を気にすることはあまりないけれど、セマナ・サンタの時は少し感傷的になるんだ、という話を焚き火を囲みながら聞きました。
それぞれの焚き火のグループはとても楽しそうでした。
当時、ニーニャ·パストーリの「トゥ·メ·カメラス」というフラメンコのタンゴがとても流行っていたのですが(確か車のCM にも使われていました)、それを手拍子しながら歌って、1人ずつ輪の中央で踊って次の人と交替していく光景を見て、あまりにも絵になるので感動しました。
午前3時頃、皆がわーっと動き出しました。私達も着いていきました。向かう先は教会です。
暗くて足元が危なかった記憶があります。
教会への道の途中、こっちが近道だと言って周りの若い人たちが次々と崖をよじ登って行くので私の友人たちもそれについていきました。
私はおとなしい子供時代を過ごし、お転婆な経験ゼロ。運動神経にも自信ありません。どうしよう··とためらっていると、知らない誰かが腕を伸ばしてくれたのでその手をガシッと握って引っ張りあげてもらいました。
教会の前で、十字架にはりつけにされたキリストの像と、聖母マリアの像が向い合わせになりゆらゆらと揺れていました。
息子の姿を見てマリア様はどんな気持ちだっただろうかとその場にいる一人一人がきっと思いめぐらせていたと思います。


数人が代わる代わる歌う「サエタ」という悲痛な唄に胸を打たれました。サエタはスペイン語で矢という意味です。
終わると皆がどっと帰ります。人の波にうまく乗らないと危ないので、今度はジャンプして崖を下りました。
帰宅は午前5時位でした。厳かで感動的な経験をしたことや、その他いろいろな興奮が混ざり、なかなか眠れませんでした。

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