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2022.10.08

グラナダ大学の講堂で踊った時のこと(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「グラナダ大学の講堂で踊った時のこと」(フェイスブックの過去の日記より)

グラナダ大学付属の外国人コースに留学していた時に、グラナダ大学の講堂でフラメンコをひとりで踊る機会に恵まれました。

学生有志による文化活動発表会のようなもので、毎年(たしか3月後半)開催しているようでした。

出てみる?と言われ、出る!と二つ返事で答えました。

自分の国ではプロのフラメンコギタリストとして活動しているアメリカ人学生が運よく外国人コースにいたので、一緒に参加してくれるよう頼みました。パルマ(手拍子)はフラメンコの先生にお願いしました。

私はフラメンコに関してだけは度胸があるつもりですが、本番前日はあまりの緊張で食事の時にフォークを持つ手も震え、寮生達に驚かれました。
日本では緊張をほぐすために、手の平に「人」という字を3回書いて呑み込む真似をするおまじないがある、と説明しました
緊張をほぐすためのおまじないはスペインにあるのかと聞いたら「無い」と言っていました。

目の前にいる人の反応を気にするのは、日本人ならではでしょうか。

恥ずかしがりやの国民性も関係するかもしれません。

(スペイン人は胸の前で十字を切る仕草はするかもしれませんね)

そして当日。グラナダ大学の立派な講堂は、何百人入っていたのかわかりませんが満員でした。

扇子を持って、グアヒーラという曲を踊りました。

沢山の声援と拍手をもらいました。

参加の記念に、トマス・アクィナスの分厚い立派な本を教授からステージ上で頂きました。

(その本は、かなり長いこと私の部屋に大事にうやうやしく飾られていました)

自分のことでいっぱいいっぱいで、自分の出番が終わったらもう満足感でいっぱいで、他の参加者たちのことは何も覚えていないのですが、トゥナのグループ(伝統的な学生たちの音楽隊)が出演時間にいなくて遅れてきたので演奏できなかったことだけよく覚えています(誰の責任だったのかわかりませんが)。

誰かが気付けばよかったのですが、彼らの残念そうな顔を見てかわいそうに思いました。

この日の経験は、あー思い切ってやって良かった、といまだに何度も思い返します。

心臓に毛が生えていましたね。そのおかげで最高の経験をしました。

貴重な経験が出来て、スペイン人たちの大らかさに本当に感謝しています。

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