ブログ

2023.03.18

原田マハさんの「暗幕のゲルニカ」(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

「暗幕のゲルニカ」(フェイスブックの過去の日記より))

 数日前、近所の学校で卒業式がある日の朝、通学路に面した窓ガラスが結露していて、そのガラスにうちの子が鏡文字で「卒業おめでとう」と書いていました。

平和~。

原田マハさんの「暗幕のゲルニカ」を読みました。感動しました。

ピカソのゲルニカは、日本での大学の授業でもグラナダ留学中のスペイン美術史の授業でも特にたくさんの時間を使って勉強しました。

私はレイナソフィア芸術センターで実物を見ましたが(1996年)、その時に印象的なことがありました。

ゲルニカが展示されてある部屋にいる時に、日本人の女性観光客数人が入ってきました。

部屋に入るなり、まず絵の巨大さに驚きその人たちが甲高い声を上げてしまい、そこに居合わせたヨーロッパ人観光客たちからシッと注意されました。

彼女たちは首をすくめて「ごめんなさい」という態度を見せていましたが、今度はうっかり絵に近寄りすぎてロープに触れてしまいアラームが部屋中に鳴り響き、スタッフの人に注意されながら恐縮し、さっきのヨーロッパ人観光客たちが顔を見合わせてやれやれという呆れ顔をしていました。

私はそばで見ていて、同じ日本人として恥ずかしいと思いました。

でも、私も今までにいろいろな美術館に行きましたが、絵を見てあそこまで興奮して我を忘れてしまった人を見たのはあの時だけだと気づき、今思い返すと、あの人たちの反応はまったく恥ずかしいものでなくて素直な反応だったな思いました。

ゲルニカが持つ訴える力は本当に尋常でないと思いました。

ゲルニカはピカソから全人類へのメッセージだと思いました。

2023.02.28

グラナダ留学の記憶をたどる(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「グラナダ留学の記憶をたどる」(フェイスブックの過去の日記より))

大学ではスペイン語スペイン文学を専攻していました。
私の通っていた日本の大学から毎年ひとりの学生を受け入れてくれる女子寮が、グラナダにありました。

私は高校生の時からこの寮に入ることを目指していました。

大学3年生の時の留学前、担当のスペイン人の先生から「あなたのこと電話で言っておいたわよ」と言われました。入寮のための正式な書類などないのでしょうかと聞くと「毎年のことだからなくて大丈夫」と言われました。
私にとっては初めてのことで人生の一大事なのに、と思いました。
おおざっぱというかおおらかだなーと思いました。
9月からグラナダ大学付属の外国人コースが始まるので、8月の終わりから寮に入ることになっていました。
グラナダには7月末に着きましたが、ちょうど今頃地図を頼りに初めて寮まで行ったと思います(←2021年8月初めにフェイスブックに書いています)。あいさつをしようと思い寮に向かいました。
夏期休暇中なので正面玄関はぴったり閉じていてドアには厳めしい金具がついていて(aldaba ライオンの頭部などをかたどったドアノッカー)、とても緊張しました。

寮へのあいさつはやっぱり明日にしようかなどうしようかな、と怖気づきましたが自分で自分に往復ビンタをして勇気を奮い起こし、インターホンを押しました。
出てきた年配の男性二人に挨拶と自己紹介を考えておいた通りに言いました。
私が言い終わると、「あなたが行きたいところはこっちだね」と案内してくれたのは、よく似た隣の建物。
私は間違えて隣の男子寮に行っていました。
こちらのセニョリータが間違えてうちに来ましてね、あらあらそうでしたか、というようなやり取りを聞いて、寮の中でコーヒーを頂き入寮日を確認して帰りました。
一仕事やり終えた気持ちになってとてもほっとしました。

2023.02.27

パラレルマザーズ観ました(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「パラレルマザーズをみました」(2023年1月 フェイスブックの過去の日記より)

アルモドバル監督の映画をみたのは大学生の時以来です。
大学生の頃、スペイン文化を学ぶ者としてはアルモドバル監督の映画は観ておかないと!と思って「神経衰弱ぎりぎりの女たち」や「ハイヒール」や「アタメ/私を縛って」などを一生懸命みていましたが、私にはちょっと···と思うものもありました。
パラレルマザーズは、みて良かったと強く思いました(子供に留守番させて観に行ったのですが、映画の内容的に子供のことが心配になって子供の顔が見たくなり、途中でめちゃくちゃ家に帰りたくなりました)。
パラレルマザーズは思いがけないところに話が展開し、こういうことが今でも実際にスペイン人の心の中に深く根付いていることなんだなあとハッとさせられました。

スペインのことを知りたい人には是非すすめたい映画です。

(あと、ペネロペクルスが出産シーンですごい雄叫びをあげていて、無痛分娩も痛いんだと私は初めて知りました。スペインでは麻酔を使った無痛分娩が一般的と聞いています。私がグラナダにいた時にも学校の先生が出産日ぎりぎりまで働いていたり、バレエの先生が「あさって赤ちゃん産むのよ」と言いながらバレエを教えてくれていました)

2023.02.13

苺とチョコレート(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 チョコレートが目につく季節ですね。苺も美味しいですね。

ここで思い出すのが、キューバの作家による「苺とチョコレート」という小説。
ゲイの若者と男子大学生が尊敬しあってお互いを思いやるお話です。
文学賞も取って映画化もされました。
グラナダ留学中に、周りにいたスペイン人大学生たちが本を貸し借りしあって読んでいました。
私は日本語訳で読みました。
キューバの文化や情勢を知らないので理解が難しかったですが、本を読んでから映画を観たらわかりやすかったです。
切ないだろうなあ、本当は辛いだろうなあと思う場面が多いのですが、愛する人生は素晴らしいと思える心を打つ作品です。
(ひとつ注意。とても良い映画でタイトルも可愛いですが、子供と一緒に観ない方が良いでしょう。)

2023.02.09

六本木のピアノバーIZUMIで踊りました(2023年2月8日)

 2月8日(水)、六本木のピアノバーIZUMIに出演しました。

こちらのお店ではジャズのライブとフラメンコのライブを交互に楽しめます。

音楽好きな人なら大満足できます。

高橋秀男さんのフラメンコギターとジャズの方々のセッションはそれはそれはかっこ良く、

音楽って素敵といつも思います。

お越しくださいましたお客様方、どうもありがとうございました。

高橋秀男さん、カンテのレイコシミズサンギットさん、どうもありがとうございました。

2022.12.21

六本木のピアノバーIZUMIで踊りました(2022年12月17日)

 六本木のピアノバーIZUMIではフラメンコ以外の音楽も堪能でき、私も毎回楽しみにしています。

お越しくださいましたお客様、どうもありがとうございました。

ギターの高橋秀男さん、カンテの廣重有加さん、どうもありがとうございました。

踊れる機会を頂ける感謝と、次回への反省を抱え、来年も頑張ります。

来年もよろしくお願いいたします。

2022.12.07

大会に出たことありますか?(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「大会に出たことありますか?」(フェイスブックの過去の日記より)

うちの子供たちが部活で市などの大会に出たり、子供の同級生たちが県大会や全国大会に出ることになったという話を聞くと(コロナの2021年)、私は大会とかコンクールというものに無縁だったなあと考えましたが、そうそう、思い出しました。

大学2年の時にスペイン語スピーチコンテストに出ました。

お互いの違いを認めて尊重しあおう、という内容を話しました。質疑応答では質問が聞き取れなくて何回か聞き返したことを思い出しました。

結果発表の時は出場者がステージで横一列に並びました。優勝者から名前が呼ばれました。

優勝した学生とスペイン語圏の国出身の審査員たち数人がステージでハグしあっていました。

『私、外国の人とハグしたことがまだないの。ドキドキ。』

出場者5人のうち賞状をもらったのが4人で、私だけもらえませんでした。 ハグの心配、必要なし。

主催者は敗者の気持ちまで考えなかったのだろうか。 これはこれで良い経験だったと思いたい。

新学期が始まりましたが、コロナが再拡大して子供たちが練習の成果を発表したり技を競い合ったりする機会がまたなくなってしまいました。

小さな喜びをたくさん見つけて、大きな目標を諦めないでほしいです。

2022.11.28

フラメンコ教室エルソル 第9回発表会を開催しました。

 11月27日(日)、藤沢の新堀ライブ館のセゴビアホールで発表会を行いました。

達成感でいっぱいの生徒さんの顔を見れると嬉しいです。

今回はゲストの方の踊りも見ることができて勉強になりました。憧れの気持ちを持つことは大事ですよね。

発表会にお越し下さいましたお客様方、ありがとうございました。

ギターの犀川大輔さん、カンテのレイコシミズサンギットさん、ありがとうございました。

2022.10.31

藤沢市国際交流フェスティバルに参加しました。

   

 10月30日(日)、藤沢駅前の野外ステージで生徒さん達とフラメンコショーを披露しました。

ふじさわ国際交流フェスティバルには、長男が赤ちゃんの頃から何回も参加させていただいています。

このイベントでの数々の思い出は育児のドタバタとセットになって思い出されます。

親がソワソワしている時に限って小さい子供は急に鼻血を出したり椅子から転げ落ちて頭を打ったりするもので、本番の日は、いつも夫が朝から子供たちを遊びに連れ出してくれて、私が練習したり落ち着いて支度できるようにしてくれていました。

息子二人はもう私のフラメンコを見に来やしませんが、娘はいつも見に来てくれて、いい写真を撮ってくれます。

昨日は太陽がまぶしく暑いほどの晴天でした。生徒さん達ものびのびと堂々としていて素敵でした。

外で踊るのもいつもと違う貴重な経験で楽しかったですね。

見てくださった方々、どうもありがとうございました。

カンテの園田礼子さん、ギターの櫻井貴之さんどうもありがとうございました。

2022.10.26

グラナダの語学学校で最初に習った単語(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「グラナダの語学学校の初日」(フェイスブックの過去の日記より)

夏休み中は他の留学生とアパートで生活して私立の語学学校に通っていました。
語学学校初日の授業前、緊張して教室で座っていました。
先生が教室に入って来る時にドアに肘をぶつけ(生徒を笑わせるためわざとやったように見えた)、大袈裟に肘を抱えて一言叫びました。
「C×××!」
授業初日の先生の第一声がわからない!いきなり知らない単語!
辞書で調べて更に驚きました。語学学校で最初に知った単語がこれとはね。
日本でスペイン語を教える先生方はそういう言葉は使いません。
実際には、若い人同士の会話では15分に1回はそれを言ってたような...。
日本で一生懸命勉強しているのと現地で生活するのではこんなに違うんだなと強く思った語学学校の第一日目でした。
そして最初の授業で先生は、チョコレートには大麻、らくだには売人という意味もあると教えてくれました。
最初の授業で習ったことがこれなので衝撃的でした。
留学生は特に気を付けないといけないと、さっきまでおどけていた先生が真剣に言いました。
憧れのスペイン生活が遂に始まったけれど、実際は憧れだけでは済まないのだと思って怖さも感じました。

カレンダー

«12月»
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31     

ブログ内検索

フィード