フラメンコ教室エルソル ブログ

2023.06.11

初めて見た闘牛(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 大事なことを思い出しました。スペイン留学中の印象的な思い出のひとつです。

★~★~★~★

「一度だけ見たスペインの闘牛の思い出」(フェイスブックの過去の日記より)

その日は、アイドル並みの人気がある闘牛士が登場する日でした。
「彼はかっこいいけどアルテ(技術、芸術)がないね」等と言う人もいて、闘牛好きな人達にとっては、それぞれ贔屓にしている闘牛士がいるようです。
闘牛場の外で牛乳を売っていました。闘牛と牛乳の組み合わせが面白かったです。
闘牛場に牛が躍り出て来た時はカッと全身が熱くなりました。

私が知っている牛とは大きさも姿も全然違い、まるで怪物のように見えました。
わたしが座っていた一番後ろの席にまで駆け登って来たらどうしよう、生きて帰れないかもしれない、と闘牛を見に来たことを本気で後悔しました。それほどの迫力でした。

観客達が大声で叫んだり口笛を鳴らしたりする反応が、いったいブーイングなのか賞賛なのかわかりませんでした。
でも、闘牛場全体が静まり返る瞬間もありました。
これ程多くのスペイン人が集まっているのにこの静寂を体験することはすごいことに違いない、と思いました。


闘牛には決まった流れがあり、いろいろな役割を持った人達が現れて、衣装も、手に持つ道具も違います。
闘牛を観る前に調べておくと良いと思います。
見終わった後の自分自身の気持ちも違うと思います。

最後に賞賛の印として、多くの人達が白いハンカチを振っていました。
なんと、白い下着を振り回しているファンがいて、目を疑いました。
もちろん、一部のファンの行き過ぎた行動で、そばに座っていたスペイン人達は「恥ずかしい」と眉をひそめていました。

この闘牛観戦に意外なオマケがつきました。
テレビ中継されていたようで、「ヨーコ、映っていたよ」と数人から言われ、嬉しかったです。

2023.06.01

ファンダンゴの思い出(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「ファンダンゴの思い出」(フェイスブックの過去の日記より)

高校2年生でフラメンコを習い始め、最初に習ったのがセビジャーナスで、次がファンダンゴ・デ・ウエルバ。

幼稚園の頃から頑なに歌うことを拒んでいて歌にはずっと苦手意識を持っていたのですが、歌を聴くことは好きで、フラメンコのCDの歌詞カードもじっくり読んだり歌詞を調べることは好きでした。

「ある冬の夜、君と出会った時には雨が降っていて君に傘をさしかけてあげたね・・・」

このファンダンゴの歌詞が好きでした。

大学3年でグラナダに留学しました。 普段の生活で驚いたことのひとつは、 スペイン人はちょっとやそっとの雨では傘をささないこと。 若い男の人はかなりの雨でも平気で濡れて歩いていました。 乾燥している気候だから服や髪の乾きが早いのだろうか?

はたとあのファンダンゴの歌詞を思い出しました。 傘持たないやんけ。

(ウエルバでは傘さすのですか?)

2023.04.12

初めての海外旅行はスペイン(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「初めてのスペイン旅行」(フェイスブックの過去の日記より)

大学3年になる前の春休みに、2週間でマドリッド、セビージャ、グラナダ、バルセロナを廻りました(1996年)。
初めての海外旅行で初飛行機。
一緒に行く旅行慣れした友人が「ルフトハンザ航空で行こう」と言いました。
ロフトハンズ?2つのお店を合わせたみたいな変わった名前だなと思いました。私は航空会社を選べることも知りませんでした。


さて、機内での思い出ですが、友人がくしゃみをした時、機内食を配っていた客室乗務員から「Bless you!」と言われて、友人が「ダンケ」と返している自然なやりとりに感動しました。
あと、ドイツ人の習慣なのか偶然だったのか、着陸した時に大勢が拍手したので、飛行機ではそうするもの、と私はしばらくの間思っていました。
フランクフルトからマドリッドへ向かう飛行機にはぐっと日本人乗客が減り、緊張が高まりました。
フランクフルトからマドリッドで食べた機内食がとても美味しくて、今でもその時の機内食が今までの人生の中で1番か2番に心に残る食事と思うほどです。
機内の窓からスペインを見た時、「赤茶けた大地だー」と心が震えました。
毎晩フラメンコを観るため、旅行中の食事は極力節約しました。


スペインでは店員さんの接客態度が日本と違うので最初はショックを受けたり驚いたりしていたのですが、旅行の半ば頃にマクドナルドに入ったら店員さんがニッコリしてきたので逆に驚きました。マクドナルドでアルバイト経験のあった友人が「スマイル0円は世界共通だ!」と感動していました。
現地のフラメンコは期待外れのショーもありましたが、グラナダのサクロモンテで観たフラメンコは素晴らしく、踊り手のあごから滴り落ちる汗が今でも脳裏に浮かびます。

3月後半のグラナダは朝と夜は寒くても昼間は暑く、日本人留学生らしき人が半袖Tシャツにジーンズで腰にセーターを巻いてサングラスをして歩いているのに憧れ、「絶対に私もあの格好をしよう」と思いました。

私がグラナダを観光している時に、留学許可を知らせる電話が日本の大学から自宅にありました。
数ヵ月後に再び来ることになるグラナダが大好きになり、留学への楽しみがより大きくなった旅行でした。

2023.04.06

六本木のピアノバーIZUMIに出演しました(2023年4月5日)

六本木のピアノバーIZUMIでは他のジャンルの音楽の生演奏とフラメンコを交互にお楽しみ頂けます。

音楽好きな人にはたまらないと思います。

昨日の出演者は

柿原薫(ボーカル)、田村衆記(ピアノ)

高橋秀男(ギター)、森薫里(カンテ)、山田陽子(踊り)

秀男さんのフラメンコギターとピアノのセッションはいつも本当にかっこよく、自分が同じ空間にいられることをとても幸運に思います。

薫里さんは私のカンテの先生。コロナ禍の2021年からオンラインレッスンを始めました。

昨日初めてお会いしました。「はじめまして!やっと会えましたね!」

私は1部と2部の最後にブレリアを歌わせて頂き、薫里さんが踊ってくれました。

ありがとうございました。とても楽しかったです!

お越しくださいましたお客様方、どうもありがとうございました。

次は7月26日(水)に出演させて頂きます。

よろしくお願いいたします。

2023.03.23

六本木のピアノバーIZUMIで踊りました(2023年3月22日)。

 3/22(水)、六本木のピアノバーIZUMIで踊らせていただきました。

昨日はシャンソンとフラメンコを交互にお楽しみ頂きました。

シャンソンといえば、グラナダ留学中にパリに旅行に行った時に、有名なシャンソンのお店「ラパンアジル」に行きました。

古き良きパリはこんな感じかな?というような素敵な雰囲気を味わえてとても心に残っています。

昨夜のシャンソンを聴いてその時のことを懐かしく思い出しました。

シャンソンもフラメンコも、お客さんとの距離が近いのが似合いますね。

IZUMIはぴったりだと思います。

昨夜は終わってしまうのが名残惜しいほど楽しかったです。

お客様方、ご一緒した方々、どうもありがとうございました。

ギターの高橋秀男さん、カンテのゆうさん、どうもありがとうございました。

次は4月5日(水)に出演させて頂きます。よろしくお願いいたします。

2023.03.18

原田マハさんの「暗幕のゲルニカ」(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

「暗幕のゲルニカ」(フェイスブックの過去の日記より))

 数日前、近所の学校で卒業式がある日の朝、通学路に面した窓ガラスが結露していて、そのガラスにうちの子が鏡文字で「卒業おめでとう」と書いていました。

平和~。

原田マハさんの「暗幕のゲルニカ」を読みました。感動しました。

ピカソのゲルニカは、日本での大学の授業でもグラナダ留学中のスペイン美術史の授業でも特にたくさんの時間を使って勉強しました。

私はレイナソフィア芸術センターで実物を見ましたが(1996年)、その時に印象的なことがありました。

ゲルニカが展示されてある部屋にいる時に、日本人の女性観光客数人が入ってきました。

部屋に入るなり、まず絵の巨大さに驚きその人たちが甲高い声を上げてしまい、そこに居合わせたヨーロッパ人観光客たちからシッと注意されました。

彼女たちは首をすくめて「ごめんなさい」という態度を見せていましたが、今度はうっかり絵に近寄りすぎてロープに触れてしまいアラームが部屋中に鳴り響き、スタッフの人に注意されながら恐縮し、さっきのヨーロッパ人観光客たちが顔を見合わせてやれやれという呆れ顔をしていました。

私はそばで見ていて、同じ日本人として恥ずかしいと思いました。

でも、私も今までにいろいろな美術館に行きましたが、絵を見てあそこまで興奮して我を忘れてしまった人を見たのはあの時だけだと気づき、今思い返すと、あの人たちの反応はまったく恥ずかしいものでなくて素直な反応だったな思いました。

ゲルニカが持つ訴える力は本当に尋常でないと思いました。

ゲルニカはピカソから全人類へのメッセージだと思いました。

2023.02.28

グラナダ留学の記憶をたどる(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「グラナダ留学の記憶をたどる」(フェイスブックの過去の日記より))

大学ではスペイン語スペイン文学を専攻していました。
私の通っていた日本の大学から毎年ひとりの学生を受け入れてくれる女子寮が、グラナダにありました。

私は高校生の時からこの寮に入ることを目指していました。

大学3年生の時の留学前、担当のスペイン人の先生から「あなたのこと電話で言っておいたわよ」と言われました。入寮のための正式な書類などないのでしょうかと聞くと「毎年のことだからなくて大丈夫」と言われました。
私にとっては初めてのことで人生の一大事なのに、と思いました。
おおざっぱというかおおらかだなーと思いました。
9月からグラナダ大学付属の外国人コースが始まるので、8月の終わりから寮に入ることになっていました。
グラナダには7月末に着きましたが、ちょうど今頃地図を頼りに初めて寮まで行ったと思います(←2021年8月初めにフェイスブックに書いています)。あいさつをしようと思い寮に向かいました。
夏期休暇中なので正面玄関はぴったり閉じていてドアには厳めしい金具がついていて(aldaba ライオンの頭部などをかたどったドアノッカー)、とても緊張しました。

寮へのあいさつはやっぱり明日にしようかなどうしようかな、と怖気づきましたが自分で自分に往復ビンタをして勇気を奮い起こし、インターホンを押しました。
出てきた年配の男性二人に挨拶と自己紹介を考えておいた通りに言いました。
私が言い終わると、「あなたが行きたいところはこっちだね」とそのうちの一人が案内してくれたのは、よく似た隣の建物。
私は間違えて隣の男子寮に行っていました。
こちらのセニョリータが間違えてうちに来ましてね、と男性が女子寮のシスターに私のことを説明してくれて、寮の中でシスター達とコーヒーを頂きながら話をして、入寮日を確認して帰りました。
一仕事やり終えた気持ちになってとてもほっとしました。

2023.02.27

パラレルマザーズ観ました(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「パラレルマザーズをみました」(2023年1月 フェイスブックの過去の日記より)

アルモドバル監督の映画をみたのは大学生の時以来です。
大学生の頃、スペイン文化を学ぶ者としてはアルモドバル監督の映画は観ておかないと!と思って「神経衰弱ぎりぎりの女たち」や「ハイヒール」や「アタメ/私を縛って」などを一生懸命みていましたが、私にはちょっと···と思うものもありました。
パラレルマザーズは、みて良かったと強く思いました(子供に留守番させて観に行ったのですが、映画の内容的に子供のことが心配になって子供の顔が見たくなり、途中でめちゃくちゃ家に帰りたくなりました)。
パラレルマザーズは思いがけないところに話が展開し、こういうことが今でも実際にスペイン人の心の中に深く根付いていることなんだなあとハッとさせられました。

スペインのことを知りたい人には是非すすめたい映画です。

(あと、ペネロペクルスが出産シーンですごい雄叫びをあげていて、無痛分娩も痛いんだと私は初めて知りました。スペインでは麻酔を使った無痛分娩が一般的と聞いています。私がグラナダにいた時にも学校の先生が出産日ぎりぎりまで働いていたり、バレエの先生が「あさって赤ちゃん産むのよ」と言いながらバレエを教えてくれていました)

2023.02.13

苺とチョコレート(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 チョコレートが目につく季節ですね。苺も美味しいですね。

ここで思い出すのが、キューバの作家による「苺とチョコレート」という小説。
ゲイの若者と男子大学生が尊敬しあってお互いを思いやるお話です。
文学賞も取って映画化もされました。
グラナダ留学中に、周りにいたスペイン人大学生たちが本を貸し借りしあって読んでいました。
私は日本語訳で読みました。
キューバの文化や情勢を知らないので理解が難しかったですが、本を読んでから映画を観たらわかりやすかったです。
切ないだろうなあ、本当は辛いだろうなあと思う場面が多いのですが、愛する人生は素晴らしいと思える心を打つ作品です。
(ひとつ注意。とても良い映画でタイトルも可愛いですが、子供と一緒に観ない方が良いでしょう。)

2023.02.09

六本木のピアノバーIZUMIで踊りました(2023年2月8日)

 2月8日(水)、六本木のピアノバーIZUMIに出演しました。

こちらのお店ではジャズのライブとフラメンコのライブを交互に楽しめます。

音楽好きな人なら大満足できます。

高橋秀男さんのフラメンコギターとジャズの方々のセッションはそれはそれはかっこ良く、

音楽って素敵といつも思います。

お越しくださいましたお客様方、どうもありがとうございました。

高橋秀男さん、カンテのレイコシミズサンギットさん、どうもありがとうございました。

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