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2022.10.25
誰でも知っている芸能人は?とみんなで考えた(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)
「誰でも知ってる有名人は誰?という質問」(フェイスブックの過去の日記より)
1996年にグラナダ大学附属のセントロ·デ·レングアス·モデルナスで勉強していました。
会話クラスは細かく分かれていて少人数制で、私のクラスにはアメリカ人とイギリス人が数人と、オランダ人、デンマーク人、ノルウェー人、フィンランド人がいました。
先生が「誰でも知ってる歌手や俳優を2人挙げるなら誰だと思う?」と聞きました。
全員異議なくマイケル・ジャクソンとマドンナに決まりました。
先生は毎年この質問を留学生にしていたようで、回答が6、7年連続で変わってないと感心していました。
洋楽に疎い私でもこの2人の顔と名前は一致していて、歌だって知ってます。
今の時代だったら誰でしょうね。誰だと思いますか?
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2022.10.25
グラナダで好きだった場所(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)
「グラナダで好きだった場所」(フェイスブックの過去の日記より)
私はカルトゥジオ修道院(El Monasterio de Cartuja )が好きでした。
町の中心から離れたところにあり、歩いて30分くらいかかりました。
グラナダでは買い物していてもしょっちゅう知っている人に会ってしまい寮では100人のスペイン人学生の中で私は唯一の外国人だったので目立ってしまい、きゅうくつに感じることもよくありました。
わーっと叫びたくなる時もあり、独りになって息抜きしたい時にはカルトゥハ修道院に行きました。
当時は修道院までの道のりは原っぱと畑が多く目の前には青空が広がり、「憧れのアンダルシアにいるんだ」という気持ちにさせてくれました。のんびり歩いているだけでピクニック気分になれました。
知っている人に誰にも会わない解放感もあり、帰り道ではすっかりリフレッシュして寮に戻っていました。
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2022.10.21
ホームシック(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)
「グラナダの寮生活の思い出」(フェイスブックの過去の日記より)
日本で大学が夏休みに入ったと同時にスペインに来て、新学期が始まるまでは私立の語学学校に通っていました。
新学期からは女子寮に入り、グラナダ大学付属の外国人コースに通いました。
他の子たちはスペイン各地から来ていましたが、大半はアンダルシア出身でした。
私はスペイン人女子大生100人の中で唯一の外国人でした。
寮生活の第一日目にミサがありました。寮に礼拝所がありました。
スペイン人の新入生たちの保護者達も出席しました。
語学学校での生活の時は、私の周りにいたのは留学生ばかりでした。
あまり上手くないスペイン語でもいろいろな国のひとたちと楽しくコミュニケーションをとりながら過ごしていて外国生活にももう慣れたと自分では思っていたのですが、このミサの時に始めて文化と宗教の大きな違いを意識して、急に孤独感が襲ってきて心細くなり思わず涙が流れて来ました。
その時、隣にいた寮生が私が泣いていることに気付き、「オンブレ!」と言ってぎゅうっと抱き締めてきました。
オンブレは男という意味です。
優しくされると余計に泣けてきて涙が止まらなくなり、息苦しいほどに抱き締められながら「オンブレ?男であれ?女々しく泣くなという意味か?」と考えていました。
こういう場合のオンブレは、性別に関係なく、「おやまあ。やれやれ。」という感じです。
全身で気持ちを表現するスペイン人との生活は私にとっては馴染むのに苦労しましたが、本当に優しくて感謝してます。
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2022.10.21
東京は夜の7時(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)
「グラナダの夕べ」(フェイスブックの過去の日記より)
ピアノを習っている娘が、ドビュッシーの「夢」を練習しています。
ドビュッシーの作品で「グラナダの夕べ」という曲もあるんですよ。
それとは別に、個人的にグラナダの夕べを思い出す曲があります。
1990年代後半、授業やフラメンコレッスンが終わった後に友人とカフェにいると、店内に″東京は夜の7時~″と日本語の歌がたまに流れて来てとても驚きました。
とても耳に残る覚えやすい歌なのに私は日本では一度も聞いたことがなく、なぜスペインで流れているのか不思議に思っていました。
ある日本人留学生の情報によると、「どうやら流行に敏感でお洒落な日本人の間ではよく知られている歌らしい」とのことでした。
私が知らなかったわけだと納得しました。
関西からの日本人留学生が「なにが東京は夜の7時やねん。めっちゃださい歌やな」と言っていたのが可笑しかったです。
日本人留学生たちと気楽に日本語で話したり、拙いスペイン語、英語でいろいろな国のひとたちと楽しくお喋りしていたグラナダのカフェでの夕方のひとときを思い出す時、私の頭の中ではピチカート·ファイブの「東京は夜の7時」が流れます。
(2019年、娘12歳)
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2022.10.19
蝶の舌(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)
「心に残るスペイン映画」(フェイスブックの過去の日記より)
休校期間中は、子供たちはほぼ全科目を学習動画を利用して勉強していました(2020年、コロナの年)。
先日は次男(小3)が蝶々の口の仕組みを動画で勉強していました。
″蝶の管状の口は普段はらせん状に丸まっています·····″
スペイン内戦の時代が舞台のスペイン映画、「蝶の舌」を十数年前に見ました。今でも心に残っています。
主人公の男の子とお爺さん先生の交流を描いています。
悲劇が予測出来るので、穏やかな陽光を浴びて野原を歩く先生と子供たちの光景は哀しくなります。
そしていちばん最後の場面で主人公の男の子が渾身の力を振り絞って叫んだ言葉は、私が今まで観た映画の台詞の中でも、特に心に突き刺さる言葉の一つです。
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2022.10.19
はなのすきなうし(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)
「はなのすきなうし」(フェイスブックの過去の日記より)
スペインのことが描かれた絵本といって真っ先に思い付くのは、「はなのすきなうし」です。
私が小学校1年生の時、学校の「読書」の授業で一番最初に読んだ本です。私にとってこれがスペインとの最初の出会いだったかもしれません。
長男が小さい頃、絵本の読み聞かせをする時にもう一度読みました(授業で読んだたくさんの絵本を親が処分せずに持っていました)。
友達と遊ぶよりも独りで花の匂いを嗅いでいる方が好きな子牛のことを、お母さん牛はそっとしておきます。
このお母さん牛みたいに、自分の子供を他の子と比較しないでありのままを受け入れる親になりたいと思いました。
絵本は、子供のためだけではないと思いました。
挿し絵もとても印象的です。
闘牛を観る女性達が、頭にマンティージャ(ベール)を被っていて、蠱惑的に描かれています。
闘牛のブローカーの男達も、子供の絵本の挿し絵とは思えない位に怪しいです。
子供はいつもと違う世界に触れられて、大人にとっても魅力的な絵本です。
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2022.10.19
平岩弓枝さんの「女たちの海峡」(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)
「フラメンコダンサーが出てくる小説」(フェイスブックの過去の日記より)
平岩弓枝さんの「女たちの海峡」は、情熱的な日本人のフラメンコ舞踊家の話です。
数十年前にはドラマ化されて、乙羽信子さんという宝塚出身の女優がそのフラメンコダンサー役を演じたそうです。
私がフラメンコを始めたばかりの頃、たまたま乙羽信子さんのこのドラマについてのインタビュー記事を読みました。
道ばたでフラメンコを踊るシーンをアンダルシアのどこかの町で撮影した時に、通りすがりのスペイン人たちが集まってきて掛け声と手拍子をしてくれたのでエキストラの人達の仕事がなくなってしまったそうです。
アンダルシアらしいエピソードですよね。
私が初めてこの本を読んだのは、子供達が2才と5才で、3人目の子を妊娠している時でした。友達が本を貸してくれて面白くて夢中になって1日で読み終えました。
もう一回読みたいとずっと思っていて、末っ子が小学生になって自由な時間が増えた時に読み直しました。
育児真っ只中でこの本を読んだ時はこの日本人ダンサーの生き方が情熱的でとてもまぶしく感じたのですが、再読した時にはずいぶん私の感じ方が変わっていました。
自分の幼い娘を手放してある男と出奔してそのまま消息不明。いろいろあって失意の中スペインに流れ着き、日本舞踊が好きで上手だったのでその土地の踊りのフラメンコに心の拠り所を求め、踊りの才能があったため現地で人気フラメンコダンサーになった、というこの女性。
踊りの才能は素晴らしかったようですが、生き方が踊りに表れると思うので、この人の踊りを見ても、私にとって憧れのダンサーにはきっとならないだろうなと思いました。
いつ読んでも感動する本もありますが、その時の心境によって感想が大きく変わる本もあるんだなと思いました。
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2022.10.19
ネズミのペレス(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)
「ねずみのペレス(エル·ラトンシート·ペレス)を知ってますか?」(フェイスブックの過去の日記より)
スペインでは、乳歯が抜けると、子供達は抜けた歯と、ねずみのペレス宛のお手紙を枕の下に入れて寝るそうです。
翌朝、枕の下にはプレゼントや硬貨が置いてあるそうです。
乳歯が抜ける度にやるのでしょうか。もしそうなら親も大変。
「ペレスにきれいな歯を渡そうね」と言いながら子供の歯磨きをするとグラナダの語学学校の先生から聞いて、スペイン人もしつけが几帳面なんだなーと思いました。
その時に、私が子供の頃に読んだ「ねずみと王さま」がスペインの名作童話だったんだと知りました。
子供達はペレスの存在を信じているのでしょうか。日本でのサンタクロースの存在のように。
どうなんでしょう?
ついでですが、本の虫のことをスペイン語では図書館のねずみと言うそうです。かわいいですね。
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2022.10.19
ヒマワリといえば思い出す本(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)
「ヒマワリといえば、思い出す本。」(フェイスブックの過去の日記より)
スペインのヒマワリの見頃は5、6月のようで、私は時期を間違えて憧れのヒマワリ畑を見ることが出来ませんでした。
青空とヒマワリの色の対比が鮮やかなあの光景を写真等で見て、アンダルシアへの憧れを持つ人も多いのではないでしょうか。
ヒマワリと聞いて思い出す本は、赤江ばくの「アンダルシア幻花祭」。
表紙の女性とヒマワリとドクロの絵が忘れられません。
ずいぶん前に読んだので内容は忘れましたが、幻想的でゾクッとした記憶があります。
もう一冊思い出したのが、道尾秀介さんの「ひまわりの咲かない夏」。
スペインとは全く関係ない小説です。
面白くてやめられなくて1日で読んでしまいましたが、もう表紙すら見たくないほど怖い話です。
この夏の読書にいかがでしょうか。
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2022.10.19
バレエは厳しい(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)
「バレエのワークショップに参加」(フェイスブックの過去の日記より)
こんぺい糖の踊りとオーロラ姫の第三幕のバリエーションを習いました。
姫と妖精。バレエならではです。
スポーツにもダンスにも無縁の高校生の時に私はフラメンコを始めました。
大学に入学してからはフラメンコの上達が目的でバレエも習いましたが、その時は半年間だけ続けました。
グラナダ留学中はバレエにもかなり頑張って取り組みました。センターレッスンではカスタネットも習いとても楽しかったです。
そのあとは就職、結婚、育児等でバレエを再開しては中断することを繰り返していましたが、末っ子の育児が楽になった時にやっと規則正しくバレエ教室に通えるようになり、バレエの面白さに引き込まれました。
一生懸命やろうとすると何でも奥が深く難しいですね。
バレエにはふんわりフワフワしたイメージがありますか?
バレエは全くフワフワしていなくて甘くないです。本当に厳しいです。
姫になるにも妖精になるにも、まずは筋肉だと思いました。
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