フラメンコ教室エルソル ブログ

2022.10.19

蝶の舌(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「心に残るスペイン映画」(フェイスブックの過去の日記より)

休校期間中は、子供たちはほぼ全科目を学習動画を利用して勉強していました(2020年、コロナの年)。
先日は次男(小3)が蝶々の口の仕組みを動画で勉強していました。
″蝶の管状の口は普段はらせん状に丸まっています·····″
スペイン内戦の時代が舞台のスペイン映画、「蝶の舌」を十数年前に見ました。今でも心に残っています。
主人公の男の子とお爺さん先生の交流を描いています。
悲劇が予測出来るので、穏やかな陽光を浴びて野原を歩く先生と子供たちの光景は哀しくなります。
そしていちばん最後の場面で主人公の男の子が渾身の力を振り絞って叫んだ言葉は、私が今まで観た映画の台詞の中でも、特に心に突き刺さる言葉の一つです。

2022.10.19

はなのすきなうし(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「はなのすきなうし」(フェイスブックの過去の日記より)

スペインのことが描かれた絵本といって真っ先に思い付くのは、「はなのすきなうし」です。
私が小学校1年生の時、学校の「読書」の授業で一番最初に読んだ本です。私にとってこれがスペインとの最初の出会いだったかもしれません。
長男が小さい頃、絵本の読み聞かせをする時にもう一度読みました(授業で読んだたくさんの絵本を親が処分せずに持っていました)。
友達と遊ぶよりも独りで花の匂いを嗅いでいる方が好きな子牛のことを、お母さん牛はそっとしておきます。
このお母さん牛みたいに、自分の子供を他の子と比較しないでありのままを受け入れる親になりたいと思いました。
絵本は、子供のためだけではないと思いました。
挿し絵もとても印象的です。
闘牛を観る女性達が、頭にマンティージャ(ベール)を被っていて、蠱惑的に描かれています。
闘牛のブローカーの男達も、子供の絵本の挿し絵とは思えない位に怪しいです。
子供はいつもと違う世界に触れられて、大人にとっても魅力的な絵本です。

2022.10.19

平岩弓枝さんの「女たちの海峡」(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「フラメンコダンサーが出てくる小説」(フェイスブックの過去の日記より)

平岩弓枝さんの「女たちの海峡」は、情熱的な日本人のフラメンコ舞踊家の話です。
数十年前にはドラマ化されて、乙羽信子さんという宝塚出身の女優がそのフラメンコダンサー役を演じたそうです。
私がフラメンコを始めたばかりの頃、たまたま乙羽信子さんのこのドラマについてのインタビュー記事を読みました。
道ばたでフラメンコを踊るシーンをアンダルシアのどこかの町で撮影した時に、通りすがりのスペイン人たちが集まってきて掛け声と手拍子をしてくれたのでエキストラの人達の仕事がなくなってしまったそうです。
アンダルシアらしいエピソードですよね。
私が初めてこの本を読んだのは、子供達が2才と5才で、3人目の子を妊娠している時でした。友達が本を貸してくれて面白くて夢中になって1日で読み終えました。
もう一回読みたいとずっと思っていて、末っ子が小学生になって自由な時間が増えた時に読み直しました。
育児真っ只中でこの本を読んだ時はこの日本人ダンサーの生き方が情熱的でとてもまぶしく感じたのですが、再読した時にはずいぶん私の感じ方が変わっていました。
自分の幼い娘を手放してある男と出奔してそのまま消息不明。いろいろあって失意の中スペインに流れ着く。日本舞踊が好きで上手だったのでその土地の踊りのフラメンコをやってみた。そして踊りの才能があったため現地で人気フラメンコダンサーになった。

踊りの才能は素晴らしかったようですが、踊りには生き方が表れると思うので、この人の踊りを見たとしても私にとって憧れのダンサーにはきっとならないだろうなと思いました。

いつ読んでも感動する本もありますが、その時の心境によって感想が大きく変わる本もあるんだなと思いました。

2022.10.19

ネズミのペレス(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「ねずみのペレス(エル·ラトンシート·ペレス)を知ってますか?」(フェイスブックの過去の日記より)

スペインでは、乳歯が抜けると、子供達は抜けた歯と、ねずみのペレス宛のお手紙を枕の下に入れて寝るそうです。
翌朝、枕の下にはプレゼントや硬貨が置いてあるそうです。
乳歯が抜ける度にやるのでしょうか。もしそうなら親も大変。
「ペレスにきれいな歯を渡そうね」と言いながら子供の歯磨きをするとグラナダの語学学校の先生から聞いて、スペイン人もしつけが几帳面なんだなーと思いました。
その時に、私が子供の頃に読んだ「ねずみと王さま」がスペインの名作童話だったんだと知りました。
子供達はペレスの存在を信じているのでしょうか。日本でのサンタクロースの存在のように。
どうなんでしょう?
ついでですが、本の虫のことをスペイン語では図書館のねずみと言うそうです。かわいいですね。

2022.10.19

ヒマワリといえば思い出す本(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「ヒマワリといえば、思い出す本。」(フェイスブックの過去の日記より)

スペインのヒマワリの見頃は5、6月のようで、私は時期を間違えて憧れのヒマワリ畑を見ることが出来ませんでした。
青空とヒマワリの色の対比が鮮やかなあの光景を写真等で見て、アンダルシアへの憧れを持つ人も多いのではないでしょうか。
ヒマワリと聞いて思い出す本は、赤江ばくの「アンダルシア幻花祭」。
表紙の女性とヒマワリとドクロの絵が忘れられません。
ずいぶん前に読んだので内容は忘れましたが、幻想的でゾクッとした記憶があります。
もう一冊思い出したのが、道尾秀介さんの「ひまわりの咲かない夏」。
スペインとは全く関係ない小説です。

面白くてやめられなくて1日で読んでしまいましたが、もう表紙すら見たくないほど怖い話です。

この夏の読書にいかがでしょうか。

2022.10.19

バレエは厳しい(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「バレエのワークショップに参加」(フェイスブックの過去の日記より)

こんぺい糖の踊りとオーロラ姫の第三幕のバリエーションを習いました。
姫と妖精。バレエならではです。
スポーツにもダンスにも無縁の高校生の時に私はフラメンコを始めました。
大学に入学してからはフラメンコの上達が目的でバレエも習いましたが、その時は半年間だけ続けました。
グラナダ留学中はバレエにもかなり頑張って取り組みました。センターレッスンではカスタネットも習いとても楽しかったです。
そのあとは就職、結婚、育児等でバレエを再開しては中断することを繰り返していましたが、末っ子の育児が楽になった時にやっと規則正しくバレエ教室に通えるようになり、バレエの面白さに引き込まれました。
一生懸命やろうとすると何でも奥が深く難しいですね。
バレエにはふんわりフワフワしたイメージがありますか?
バレエは全くフワフワしていなくて甘くないです。本当に厳しいです。
姫になるにも妖精になるにも、まずは筋肉だと思いました。

2022.10.19

新井良二さんの「ユックリとジョジョニ」(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「これはアンダルシアだと思った絵本」(フェイスブックの過去の日記より)

荒井良二さんの「ユックリとジョジョニ」は、ユックリという男の子とジョジョニという女の子の淡い恋のお話がシンプルな絵と色で描かれています。
私がその絵本をもらったのは高校生の時だったのですが、大事に取っておいてそれから約15年後、0歳だった長男に読み聞かせるためにページをめくりました。
お祭りの場面があるのですが、その風景がどう見てもアンダルシアなのです。
どの国が話の舞台とは書いてないのですが、馬がいたり、女の人の民族衣装が見れば見るほどアンダルシアらしい雰囲気です。
長男はどんなに泣いていてもその絵本を見せれば不思議と泣き止み、これは魔法の本だねと夫と言っていました。
ユックリとジョジョニは3人の子供たち全員のお気に入りの絵本で、育児で大変な数年間を楽しい気持ちにしてくれ、いつもそばで助けてくれました。

2022.10.19

中沢新一さんの「バルセロナ、秘数3」(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「バルセロナ、秘数3 を読みました」(フェイスブックの過去の日記より)

中沢新一さんの「バルセロナ、秘数3」は、図書館に行くとしょっちゅう背表紙が目に飛び込んで来ていたのですが難しそうで手に取ったことがありませんでした。
やっと読んでみると、面白かったです。
カタルーニャは三角の形をした大地(本当に三角形でびっくり!)カタルーニャは″3″に支配される運命の土地··。
という旅行記でした。
フラメンコのことは書いてありませんが、フラメンコのリズムも3が大事だし、歌とギターと踊りも三位一体と言うなあと思いながら読みました。

2022.10.19

遠藤周作の「侍」(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「遠藤周作の”侍”」(フェイスブックの過去の日記より)

10月28日は支倉常長がスペインへ出発した日。
日本史が大好きな小3次男が教えてくれました。
支倉常長を知ってる小3もすごいと思いませんか?
私がその名前を初めて知ったのはスペインに興味を持った高校生の時です。
遠藤周作の「侍」の主人公は支倉常長です。
なんて理不尽で悲惨な人生なのだろうと思います。かわいそうな人生と言ったら良くないのかもしれませんが本当にかわいそうな人生です。
さて、支倉常長が団長を務めた遣欧使節の一行に関して興味深いことがあります。
ハポン(日本)という名字を持つスペイン人たちが遣欧使節の人たちの子孫だと言われているということです。
ハポン姓のフラメンコダンサーが来日して日本人たちにフラメンコを教えた、、(アナ·ハポンさん。私が一生懸命クルシージョを受けていた20年近く前のことですけど)という出来事は、なかなか感慨深いことだと思います。

2022.10.19

カルロスサウラのカルメン(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)

 「映画のカルメン」(フェイスブックの過去の日記より)

最近「サウラ家の人々」を観たので、カルメンのこと。
アントニオとカルメンが始めて出会う場面が心に残っています。
まず映画の「カルメン」を撮るために、アントニオがカルメン役のフラメンコダンサーを探しています。
「カルメンは猫のような女。呼んでも来ないのに呼んでない時に来る····」
というアントニオの心の声に合わせ、突然カルメン(同じ名前なのです)が現れます。
この場面では、カルメンの姿が人影からチラチラと現れたり消えたりして、ファムファタルに翻弄されるアントニオの運命が暗示されているようで好きです。
映画を観ている私まで、
「あ、カルメンがこっち向いた。あ、そっぽ向いちゃった。あーもっと横顔を見たいのに見えなくなっちゃた····」
とやきもきした程です。
私はあまり映画を観ないのですが、カメラでこういう表現が出来る映画ってすごいなと思いました。
「カルメン」はフラメンコをやらない人が観ても血湧き肉踊る映画だと思います。
ついでの話ですが、猫好きで旅行好きな友人によると、旅行したいろいろな国の中でもスペインで見かけた猫たちがいちばん美形だったそうです。

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