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2022年10月
2022.10.19
ヒマワリといえば思い出す本(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)
「ヒマワリといえば、思い出す本。」(フェイスブックの過去の日記より)
スペインのヒマワリの見頃は5、6月のようで、私は時期を間違えて憧れのヒマワリ畑を見ることが出来ませんでした。
青空とヒマワリの色の対比が鮮やかなあの光景を写真等で見て、アンダルシアへの憧れを持つ人も多いのではないでしょうか。
ヒマワリと聞いて思い出す本は、赤江ばくの「アンダルシア幻花祭」。
表紙の女性とヒマワリとドクロの絵が忘れられません。
ずいぶん前に読んだので内容は忘れましたが、幻想的でゾクッとした記憶があります。
もう一冊思い出したのが、道尾秀介さんの「ひまわりの咲かない夏」。
スペインとは全く関係ない小説です。
面白くてやめられなくて1日で読んでしまいましたが、もう表紙すら見たくないほど怖い話です。
この夏の読書にいかがでしょうか。
2022.10.19
バレエは厳しい(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)
「バレエのワークショップに参加」(フェイスブックの過去の日記より)
こんぺい糖の踊りとオーロラ姫の第三幕のバリエーションを習いました。
姫と妖精。バレエならではです。
スポーツにもダンスにも無縁の高校生の時に私はフラメンコを始めました。
大学に入学してからはフラメンコの上達が目的でバレエも習いましたが、その時は半年間だけ続けました。
グラナダ留学中はバレエにもかなり頑張って取り組みました。センターレッスンではカスタネットも習いとても楽しかったです。
そのあとは就職、結婚、育児等でバレエを再開しては中断することを繰り返していましたが、末っ子の育児が楽になった時にやっと規則正しくバレエ教室に通えるようになり、バレエの面白さに引き込まれました。
一生懸命やろうとすると何でも奥が深く難しいですね。
バレエにはふんわりフワフワしたイメージがありますか?
バレエは全くフワフワしていなくて甘くないです。本当に厳しいです。
姫になるにも妖精になるにも、まずは筋肉だと思いました。
2022.10.19
新井良二さんの「ユックリとジョジョニ」(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)
「これはアンダルシアだと思った絵本」(フェイスブックの過去の日記より)
荒井良二さんの「ユックリとジョジョニ」は、ユックリという男の子とジョジョニという女の子の淡い恋のお話がシンプルな絵と色で描かれています。
私がその絵本をもらったのは高校生の時だったのですが、大事に取っておいてそれから約15年後、0歳だった長男に読み聞かせるためにページをめくりました。
お祭りの場面があるのですが、その風景がどう見てもアンダルシアなのです。
どの国が話の舞台とは書いてないのですが、馬がいたり、女の人の民族衣装が見れば見るほどアンダルシアらしい雰囲気です。
長男はどんなに泣いていてもその絵本を見せれば不思議と泣き止み、これは魔法の本だねと夫と言っていました。
ユックリとジョジョニは3人の子供たち全員のお気に入りの絵本で、育児で大変な数年間を楽しい気持ちにしてくれ、いつもそばで助けてくれました。
2022.10.19
中沢新一さんの「バルセロナ、秘数3」(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)
「バルセロナ、秘数3 を読みました」(フェイスブックの過去の日記より)
中沢新一さんの「バルセロナ、秘数3」は、図書館に行くとしょっちゅう背表紙が目に飛び込んで来ていたのですが難しそうで手に取ったことがありませんでした。
やっと読んでみると、面白かったです。
カタルーニャは三角の形をした大地(本当に三角形でびっくり!)。カタルーニャは″3″に支配される運命の土地··。
という旅行記でした。
フラメンコのことは書いてありませんが、フラメンコのリズムも3が大事だし、歌とギターと踊りも三位一体と言うなあと思いながら読みました。
2022.10.19
遠藤周作の「侍」(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)
「遠藤周作の”侍”」(フェイスブックの過去の日記より)
10月28日は支倉常長がスペインへ出発した日。
日本史が大好きな小3次男が教えてくれました。
支倉常長を知ってる小3もすごいと思いませんか?
私がその名前を初めて知ったのはスペインに興味を持った高校生の時です。
遠藤周作の「侍」の主人公は支倉常長です。
なんて理不尽で悲惨な人生なのだろうと思います。かわいそうな人生と言ったら良くないのかもしれませんが本当にかわいそうな人生です。
さて、支倉常長が団長を務めた遣欧使節の一行に関して興味深いことがあります。
ハポン(日本)という名字を持つスペイン人たちが遣欧使節の人たちの子孫だと言われているということです。
ハポン姓のフラメンコダンサーが来日して日本人たちにフラメンコを教えた、、(アナ·ハポンさん。私が一生懸命クルシージョを受けていた20年近く前のことですけど)という出来事は、なかなか感慨深いことだと思います。
2022.10.19
カルロスサウラのカルメン(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)
「映画のカルメン」(フェイスブックの過去の日記より)
最近「サウラ家の人々」を観たので、カルメンのこと。
アントニオとカルメンが始めて出会う場面が心に残っています。
まず映画の「カルメン」を撮るために、アントニオがカルメン役のフラメンコダンサーを探しています。
「カルメンは猫のような女。呼んでも来ないのに呼んでない時に来る····」
というアントニオの心の声に合わせ、突然カルメン(同じ名前なのです)が現れます。
この場面では、カルメンの姿が人影からチラチラと現れたり消えたりして、ファムファタルに翻弄されるアントニオの運命が暗示されているようで好きです。
映画を観ている私まで、
「あ、カルメンがこっち向いた。あ、そっぽ向いちゃった。あーもっと横顔を見たいのに見えなくなっちゃた····」
とやきもきした程です。
私はあまり映画を観ないのですが、カメラでこういう表現が出来る映画ってすごいなと思いました。
「カルメン」はフラメンコをやらない人が観ても血湧き肉踊る映画だと思います。
ついでの話ですが、猫好きで旅行好きな友人によると、旅行したいろいろな国の中でもスペインで見かけた猫たちがいちばん美形だったそうです。
2022.10.19
桐野夏生さんの「夜また夜の深い夜」(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)
「″夜また夜の深い夜″を読みました。」(フェイスブックの過去の日記より)
桐野夏生さんの本でいちばん衝撃的だったのは″アウト″ですが、″メタボラ″も好きでした。
メタボラに出てくる宮古島出身の男の子がびっくりした時に「オゴエッ」という方言を言っていて、私も驚いた時に心の中で真似してそう言っていたら癖になってしまい、つい声に出そうになってしまってしばらくの間困った記憶があります。
最近、″夜また夜の深い夜″を読みました。題名に惹き付けられました。
この題名を読んでフラメンコ好きな人なら「なんだかロルカみたい」と思う人もいるのではないかと思いますが、その通り、ロルカの″スペイン警察隊のロマンセ″からの言葉です。
話はロルカには関係ありませんが、面白くて一気に読みました。
2022.10.19
スペインで見た思い出の映画「テシス」(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)
「スペインで観た思い出のスペイン映画 テシス」(フェイスブックの過去の日記より))
今日はアレハンドロ アメナバル監督の誕生日(3月31日)。
私は怖い話を読むのは結構好きでも観るのは嫌いなのですが、アメナバル監督のデビュー作の「テシス(論文という意味)」はグラナダ留学中に観ました。
ラストを観た瞬間がいちばん背筋が凍りました。
ぜひ観てくださいとは薦めにくい内容ですが、とても面白いです。
ちなみに、私はこの映画をレイトショーで観たのですが、深夜の帰り道でフラメンコ教室で毎日会っているドイツ人の女の子とばったり会いました。
レッスン前後にはいつも他の数人たちを交えてお喋りしていた子で、私がHolaと挨拶したら(その時はお互いに1人でした)、彼女が私を憎々しげににらみ無言で横を通り過ぎて行ったことが映画より怖かった!!
(その後も私たちはフラメンコ教室で毎日顔を合わせましたが普通に接していました。いつも周囲に誰かいましたし。笑顔の裏はわからないものです。)
2022.10.19
グラナダの女子寮の思い出(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)
「グラナダの女子寮の思い出」(フェイスブックの過去の日記より)
この前グラナダ留学中にみた怖い映画のことを書いたので、あんなこともあったなと思い出したことがあります。
夜中にグラナダの寮の暗いテレビ室で友人と二人でブラッド・ピットの″セブン″を観て震え上がったことを思い出しました。
私が住んでいたグラナダの女子寮には大型テレビが1台ある広いテレビ室が一つあって、人気のテレビ番組の時間にはみんながわっと集まって観ていました。
昼間でもカーテンが閉まっていて、電気をつけずにテレビを観ていた記憶があります。
思えば寮の部屋も図書室も寮長室も照明が薄暗く、レストランやバルなども、屋内は薄暗いところが多かった気がします。
瞳の色の違いも理由のひとつかもしれません。
(でも都会のことはわかりません。どうなんでしょう?)
東日本大震災の後コンビニや家電量販店などで節電していた時なぜか懐かしさを感じて、その理由を考えたら、グラナダみたいだからだと気付きました。
お店の照明は控え目な方がいいなと思います。
2022.10.19
幸田真音さんの「舶来屋」(フラメンコブログ フラメンコ教室エルソル)
「″舶来屋″を読みました。」(フェイスブックの過去の日記より)
幸田真音さんの舶来屋を読みました。
名前だけなら私でもよく知っている銀座の高級セレクトショップ、サンモトヤマ(数年前に閉店)の創業者の一代記です。
ヨーロッパの数々の高級ブランドを日本に紹介した人で、スペインのロエベもそのうちのひとつ(ちなみにロエベとはドイツ人の職人さんの名前です)。
サンモトヤマにもロエベにも無縁な私ですが、この本を読んで茂登山さんには尊敬の気持ちしかないです。
戦争中の過酷さに涙して、ヨーロッパの職人達との友情に目頭が熱くなり、不屈の精神には泣けました。
読み終わったら、″こうしちゃいられない″という気持ちになります